知 事 答 弁

 今おっしゃられたような趣旨で総合事務所をつくっているわけであります。

 従来は、例えば米子でいいますと西部総合事務所というのがあって、総合事務所と言って
いましたけれども、建物はまとまっていますが、中身はばらばらでありまして、土木事務所、
農林振興局、福祉事務所とかというようになっていたわけで、それは本庁とそれぞれ縦割り
で直結をしていたわけでありまして、現場では横の連携というものが余りとられていなかっ
た。これは全く現場主義から遠いわけであります。

 のみならず、縦割りにすとんと入る情報ならいいのですけれども、縦に入らない情報もあ
る。すき間といいますか、例えば農林でもない、土木事務所でもない、県税事務所でも福祉
事務所でもないそういう分野のものは、そこで県政としてはキャッチできなかったわけです。
それが例えば文化であったり芸術であったり、観光であったり国際化であったりIT化であっ
たり、そういう今日的な非常に重要な問題がキャッチできなかった。そういう弊害があるもの
ですから、総合事務所というのをつくって、本当の意味の総合事務所をつくって、縦割りの
弊害を除去するために現場でまず、米子なら米子の段階で情報などを統合しましょう、従
来の縦割りの組織ではないすき間についてもちゃんと受けとめようということにしたわけで
す。

 したがって、総合事務所長というのは全体を目配りしますので、しかも現場におりますの
で、言われたように総合事務所長は現場に足しげく出向くということは可能でありますし、今
でもやっております。米子に行きますと、総合事務所長さんによく来てもらいますとか、総合
事務所長に話しておきましたというようなことを私もよく伺うのでありますけれども、だんだん
そういうふうになってきているのではないかと思っております。これからも総合事務所長に
本来の仕事をますますやってもらうように、私の方からも指示をしたいと思っております。

 先ほども申し上げましたけれども、議員の皆さん方も、地元で、例えば知事がこう言って
いるけれども、現場の対応は全然違うじゃないか、やっぱり縦割り的に、うちじゃないとか
あっちだとか言っているじゃないかというのがありましたら、遠慮なくおっしゃっていただけ
ればと思います。それはそれぞれの事情があるのかもしれませんけれども、もしシステムの
欠陥とか組織のまずい点があるのであれば、それは随時直しますので、そういうことをおっ
しゃっていただければと思います。




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